FXに限らず、相場には波動と呼ばれるものがあります。
波動の形状によってポイントや特徴があるので、まとめてみました!
エリオット波動は、多くのトレーダーに活用される波動ですが、他のテクニカルトレードでも活用できるので、知っておいて損はありません。
波動論とは?N・E・S・I・P・Y・V波動それぞれの特徴・ポイントを全て解説!
波動には、N波動・E波動・S波動といったように、波動によって名称があります。
それぞれの波動を、参考になるように解説と主な特徴・ポイントをできるだけわかりやすくまとめてみました!
図解も入れてあるので、サラっと流し読みだけでも大体はわかると思います!
N波動とは?特徴とポイント解説
N波動とは、上昇・下落の値幅が同じになる波動のことです。
波動の中で最も基本的な動きとされており、このN波動の中で様々な波動が形成されるパターンが多いです。
レンジ相場や、上昇・下落トレンド時にもN波動は形成されます。
N波動の特徴・ポイント
- 波動論の中でも最も基本的な波動
- 上昇・下落時の変動値幅を、アルファベットの”N”を描きながら形成する
- ボックスレンジ時やトレンド時ともに形成される
E波動とは?特徴とポイント解説
E波動は、V波動やN波動といった波動の延長で形成される波動。
上図のように、前回の安値⇒高値と、前回高値から押し目を作ってからの安値⇒高値の上昇値幅でE波動のE値幅達成になります。
E値幅達成の場合、波動の値幅の中でも大きいものになります。
E波動の特徴・ポイント
- E波動は、V値やN値波動の延長にある波動
- 前回安値と高値=前回高値と新高値でE値達成
- 値幅自体は、V波動やN値波動よりも大きくなる
S波動とは?特徴とポイント解説
S波動は、高値更新(安値更新)後に戻しの動きがあった際、前回の高値がサポート・レジスタンスになり再び反発し高値(安値)形成する波動です。
N波動やE波動値などを達成したのち、前回高値(安値)で反発し更に波動を形成していくパターンですね。
ですので、強気のトレンドが出ている時に形成されやすい波動になります。
S波動の特徴・ポイント
- 前回の高値がサポート(レジスタンス)で反発して形成される波動
- 反発が前回高値(安値)のプライスなので、強いトレンド時に形成しやすい波動
- 値幅が大きくなりやすい波動
I波動とは?特徴とポイント解説
I波動は、上図のように一本の上昇(下落)で形成された波動です。
I波動を簡単な図にしてみると、かなりシンプルなものになりますね(笑)
I波動を形成後にV波動・N波動・E波動といった、後の波動が形成されていきます。
I波動の特徴・ポイント
- 上昇(下落)のみのシンプルな波動
- I波動形成後に、V・N・Eといった波動形成の元になる波動
P波動とは?特徴とポイント解説
P波動は、チャートパターンの代表的な形のひとつで、三角持合い・ペナント・トライアングルと呼ばれるチャートパターンで形成されます。
大きく見ると、後のN波動などの形成の可能性に繋がる波動になります。
ただ”可能性”というだけあり、ペナント形成の形状によって方向感が継続しやすい、転換しやすいなどもあります。
ここは今回の波動自体の解説からは脱線してしまうので、ペナント形成じのチャートパターンは関連記事を参考にしてみてください。
実際のチャート図解で解説
P波動の特徴・ポイント
- ペナント(三角持合い)のチャートパターンとともに形成される波動
- 大きく見ると、後のN波動に入る波動
- 小さく見ると、I波動やV波動が形成されている
Y波動とは?特徴とポイント解説
Y波動は、ペナントを形成するP波動の逆で、逆ペナント(拡大三角)を形成していく波動になります。
逆ペナントは、高値⇒安値⇒高値⇒安値を更新しながら拡大三角を形成していくため、エントリーポイントが難しくなり、トレードの難易度も高くなると言われています。
Y波動の特徴・ポイント
- Y波動は、P波動と逆の逆ペナント形成の波動
- 高値・安値を更新しながら拡大三角を形成していくので、エントリーが難しくなりやすい
- トレード難易度が高いので、見送りするトレーダーも多い
V波動とは?特徴とポイント解説
V波動は、I波動の連続で形成される波動で『V字型』で作られる波動です。
V波動とI波動の延長でN波動・E波動といった波動を形成することもあります。
I波動同様、シンプルな波形なので、チャートを見てればよく遭遇します。
V波動の特徴・ポイント
- そのまま”V字型”のシンプル波動
- I波動の連続で形成され、後にNやE波動にもなり得る波動
エリオット波動論を学べるおすすめ書籍はコレ!
波動に関してや具体的にトレードで活用していきたい書籍を紹介します。
スイングトレーダーが多く活用しているエリオット波動理論ですが、波動に関して学べる書籍の中でもピカイチの良書です。
より知識を深めていきたい方にはオススメです!
私も持っていますが、わかりやすいです!
まとめ・波動の活用ポイント
これらの波動は、『どう活用するか?』が非常に重要になります。
例えば、フィボナッチエキスパンションを使用してN値達成(FE100%)というのも、エントリー後の利確の目安として使われています。
また、チャートパターンと掛け合わせて活用するP波動やY波動のような波動も、大きく見るとN波動の中に含まれているものなので、値幅の目安や利確ラインの参考になると思います。
基本的な波動を頭に入れておくだけでもトレードの参考になると思います!