今回は通貨ペアの相関関係に関してを解説していきます。
・通貨の相関関係とは?
・通貨の相関を知るメリット
・FXのトレードで相関を見て参考にする具体例
等を解説し、実際に通貨の相関関係が%で見れる表も紹介していきます!
FXの通貨ペアの相関関係を知ると便利!意味やメリットを解説
FXのトレードでは通貨の相関関係を知ることは、自分のトレードを優位にする上で重要です。
今回は、通貨の相関に関してをまとめて解説していきます。
相関関係を簡単に理解できるように、なるべく丁寧に解説してあるので、参考にして頂ければと思います。
通貨ペアの相関関係とは?
通貨ペアの相関と一言で言っても、なかなかピンと来ないと思うので、まずは相関の解説をしていきます。(すでにご存知の方は飛ばして頂いて構いません)
まず、相関関係とは?ですが、
1 二つのものが密接にかかわり合い、一方が変化すれば他方も変化するような関係。
2 数学で、一方が増加すると、他方が増加または減少する、二つの変量の関係。
このような意味です。
では、FXの通貨ペア間での相関関係はどんなもの?という例を挙げていきます。
(例)
・ドル円が上昇すればユーロドルは下落しやすいというように、相関関係が弱い(逆相関になりやすい)
・ユーロ円が下落すれば、ポンド円も下落しやすいというように相関関係が強い(相関関係になりやすい)
このように、相関関係が強い通貨ペア・相関関係が弱い通貨ペアが存在します。
相関が強い通貨ペア(EUR/JPYとGBP/USD)は同じ方向に動きやすく、
相関が弱いペア(USD/JPYとEUR/USD)は逆方向に動きやすくなります。
相関が強ければ強いほど同じような動きをし、相関が弱ければ弱いほど(逆相関)対称的な動きになりやすいです。
他にも、日経225とクロス円・NYダウ・ゴールド(XAU/USD)といったものも、通貨ペアによって相関が強いものが多数存在します。
実際に相関が一目で見れる表があります。
※下記の相関表は100%に近ければ相関関係が強く、逆に-100%に近ければ逆相関に近くなります。
※直近1週間での相関関係を表示しています。
つまり、通貨ペアと通貨ペアの動きが似たような動きになったり、真逆の動きになるのは双方に相関関係があるから、ということですね。
これが、通貨の相関関係というものです。
FXトレードで通貨の相関を知るメリット
実際のFXトレードで通貨の相関を知るメリットを紹介していきます。
メリット①為替相場の動きの把握が早くなる
一言で言うと、
『ひとつの通貨ペアの動きを見ると、相関・逆相関がある通貨ペアの動きの検討がつけやすい』
といったように、相場の全体の動きの把握が早くなります。
相関関係がある通貨ペアを把握しておくと、為替相場・株式相場の全体の流れがより早く把握できるようになるので、相場観はの検討をつける目安になりやすいです。
例えば、ドル円が上昇していた場合は、相関が強い(上の表でも80%~90%の相関関係)オージー円・ユーロ円・ポンド円などのクロス円は上昇しやすい傾向があります。
そうすれば『今はクロス円全体が上昇しやすいな』と予測がつきます。
逆に、ドル円の逆相関になりやすいユーロドルやゴールドは、下落しやすいなという予測もつきます。
テクニカル分析を行った上でのトレードでも、相関から見た方向感を把握しておくと、トレードの参考になります。
もちろん、あくまで相関が強い・弱いだけなので、相関関係があるから買う・逆相関だから売る、というわけではないです。
ただ、動きの想定・参考としては非常に使えます。
つまり、テクニカル分析を行う上での参考になります。
メリット②リスク分散投資を行う際の役に立つ
相関関係がある通貨ペアで同方向のポジションを取っていく際に、
・自身のテクニカル分析でも同方向のエントリーのシナリオ
・相関が強い通貨ペア
こういった場合は、リスクを分散させて投資していくことも可能です。
1つのポジションよりも、テクニカル分析と相関関係を見ながら、ロットを半分ずつにしていき分散投資していくことも可能になります。
単に、相関が逆相関なのに同方向のポジションをとっている場合は、『どちらかが逆張りになっている可能性が高いな』とも気付けますね。
メリット③一度把握しておけば、今後も使える可能性が高い
通貨ペアの相関関係は、一度把握しておけばあまり変わることがありません。
※もちろん、相関が強いと言われている通貨ペア同士でも、短期的には相関が崩れているものもあるので『根拠はあるがあくまで参考に』という認識が結構大事だなと管理人は考えています。
ただ、かなり参考にはなります。笑
まとめ
相関関係とは?の解説をしていきましたがいかがでしたか?
別記事にて『通貨の強弱に関して』も紹介しています。
通貨の強弱や通貨ペアの相関関係は、テクニカル分析を行ってトレードを行う場合に、違った視点の根拠を重ね合わせてトレードプランの精度を高めていける、というメリットがあります。