FXトレードする際のテクニカル分析の王道として使われている、移動平均線(Moving Avarage)に関して、解説していきます。
FXの移動平均線とは?SMA・EMA・WMAの種類の違いや使い方を解説
移動平均線の基本的な知識や、各移動平均線の特徴・使い方などをまとめてあります。
テクニカル分析におけるFXトレードの王道ともいえるテクニカルになるので、ここはしっかりとおさえておいて損はないと思います。
移動平均線って何?
移動平均線は、株やFXなどで使われるテクニカル指標のひとつです。
移動平均線=Moving Avarageと呼ばれ、頭文字をとって『MA』と呼ばれています。
一定期間における価格変動の平均値を表してつないだ線こそが移動平均線で、価格変動のトレンドの目安として使われます。
簡単に言えば『平均的な価格の変動を知り、トレンドを知るためのテクニカル指標』ということです。
まずはこれを覚えておけば問題ないです。
ですが、実際にチャートを見ると何本かの移動平均線を併用して使う場合が多くなります。
というのも、移動平均線は『一定期間の価格推移の平均のライン』なので、期間の設定によってラインも変わってくるからですね。
スイングトレード・デイトレード・スキャルピングなど、トレードでも時間軸の異なったトレード方法があるため、
有効的に使える移動平均線も変わってくるためですね。
では、実際に移動平均線の使い方を解説していきます。
移動平均線のFXトレードでの使い方
少し解説しましたが、一般的によく使われる移動平均線を紹介します。
よく使われている期間
5,10,21,25,50,75,90,200など
これらの期間は、一般的に多くの人が使う移動平均線の期間です。
つまり、このラインは多くの人が意識しているラインなので、価格の変動もこれらのラインを意識したサポート・レジスタンスになりやすいです。
移動平均線を利用したトレンドの把握方法
移動平均線を使って『全体のトレンドを把握する』と解説しましたが、
- 強気相場⇒移動平均線が上向きで、実際のレートが上にある場合
- 弱気相場⇒移動平均線が下向きで、実際のレートが下にある場合
- レンジ相場⇒レートが移動平均線の上下を頻繁に交差している場合
このように、トレンドを判断して使うことができます。
各移動平均線の種類・違い
”移動平均線”と一言に言っても、実は種類がいくつかあります。
細かく書いていくと難しいので、シンプルに解説していきます。
SMA(単純移動平均線)
最も一般的に使用される移動平均線。
単純に、一定期間の算術平均で算出した平均線のこと。
メリット:大きなトレンドをつかみやすい
デメリット:直近の市場の動きからは少々遅れをとる
EMA(指数移動平均線)
累積の加重平均で算出した移動平均線のこと。
トレンド転換の指標として多く使われています。
メリット:直近のトレンド把握にも有効
デメリット:動きに敏感に反応する分ダマシのサインも多くなる
WMA(加重移動平均線)
価格の重みを過去に向かって小さくした移動平均線のこと。
一般的には使用されることがかなり少ない。
メリット:緩やかな上昇・下降相場では最も安定する
デメリット:レンジ相場や急な変動では利用価値がほぼなくなる
一般的に、最も多く使われるのはSMA(単純移動平均線)ですが、
トレンド転換の基準として多く使われているのはEMA(指数移動平均線)が主流です。
WMA(加重移動平均線)に関しては急な変動時にダマシが多くなりあまり機能しなくなるので、SMAやEMAの2つがトレーダーの多くに使われています。
それぞれにメリット・デメリットがあり、私自身はデイトレードが主体でトレードしていますが、WMAは使用せずSMAとEMAを併用して使用しています。